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− デリカ太郎日誌 −
スペースギア エアコンコンデンサーファン(クーリングファン)交換
▶ in メンテナンス posted 2015.06.03 Wednesday / 06:30
【 2016/12追記 】
交換後約1年半経過、ファンのモーター部に錆が出ているのを発見しました。防錆予防処理を行った方が良いです。
フロントのエアコンコンデンサーファンモーター(クーリングファン)不良
デリカスペースギアのエアコン用コンデンサーのクーリングファンは、フロントコンデンサに二つ(二連)、リア側は、サイドドア下部コンデンサに一つ(シングル)付いております。当方のデリカスペースギアは、フロント側の助手席側の電動ファンより異音発生、コンデンサファンモーターの線を切断、フロントは運転席側のファン一つだけで稼動しておりました。
saygさんから昨年譲り受けた今のスペースギアは、秋〜現在まで、フロントファン一つでも、特に問題なくエアコンも普通に効きますので、そのまま乗っておりました。
前側のエアコンコンデンサーのクーリングファンを交換するには、スペースギアの場合、ご覧ように、ガード類やバンパーを外す必要があり、どうにもやる気が出ず、二の足状態でした(^^;)
とは言え、これから真夏になると、自身のクーリングもそうですが、渋滞時などエンジンルームのクーリングも含め少し心配になり、梅雨前には・・と、ようやく重い腰を上げたのでした。
純正のコンデンサーファンモーターは一万円強、ヤフオクで中古も考えたが・・
コンデンサーファンモーターだけ交換すれば良いのですが、三菱純正部品は、一個1万円強。ヤフオクで程度のよい中古品は出ないか、一月程捜してましたが、10万キロを越えたようなものでした。
年式的にも、不良になる寸前かと思います。
劣化の目安の音も確認できないし、交換時正常でも、そろそろ壊れてもおかしくないのばかり、走行の少ない、程度の良さそうな中古はなかなか出そうにありません。スペースギアの年齢から考えれば、当然と言えば当然なのでしょうけど・・
簡単に交換できるところにある部品なら、リスク覚悟で過走行中古使用もアリとは思いますが、送料含め考えると結構なお値段にもなりますし、なにより、交換してまもなく不良・・で、再度バンパー類を外すとなると、それはそれは、大仕事・・ ということでヤフオクでの入手は断念、方向転換しました。
代替品:ラジエーター冷却用の汎用自動車電動ファンをamazonで注文
ヤフオクやamazonを見ると、汎用のラジエーター冷却用電動ファンが各サイズ出ておりまして、これを入手、代替出切るか、試してみることにしました。スペースギア純正のコンデンサーファンは10インチ(実測すると25cmなので10インチより少し小さい)なのですが、汎用品は取付固定穴(純正3ヶ所に対して2ヶ所)の関係で、中心位置に着かないかも知れないので、1周り小さい、9インチのものをamazonで入手してみました。(ヤフオクより安く、送料込4,000円弱でした。)
購入した製品 amazonリンク
amazonの説明文は・・結構いい加減な使いまわし説明文のようです。
>プッシュ式 :ラジエターの後から風を引き込むタイプです。
プッシュ式が欲しいのですが、説明はプル式・・どっちが正しい?
>サイズ 10インチ 幅: 249mm×235mm 厚み: 65mm
9インチですよ〜 でも外寸は9インチっぽい。どっちが正しい?
汎用ものというだけあり、ラジエーターに固定する樹脂部品やバンドも標準で付いておりましたが、どういう風に使うのかの説明書きなどは一切なし、どう使うのかわかりませんでした(^^;)
もっとも、使用するのはファンとモーターだけなので必要ないのですが・・。
バッテリーにヒューズを介し接続、動かしてみましたが、一回り小ぶりな割には、モーターは80W、風量的には、純正同等、申し分無い感じです。
電線を逆に接続すると、逆回転、風向は逆になります。
こういったものは構造はシンプル、枯れた技術なので、大丈夫とは思いますが、いかんせんどこのメーカーとも素性の分からない代物でして、(同じシリーズの別の写真を見ると、漢字が書いてあるステッカーが貼ってあったので、漢字を使う国で作られた製品と思われます。)。
耐久性、品質などちょっと心配ですが、使ってみようかと。
いざという時に備え? モーターのリード線を分岐、バッテリー近くまで延長してそこに10Aヒューズを介しました。
異音発生とか、ファンが回らなくなった際には、ヒューズを抜ければ容易にファンを切り離せるようにしました。
フロントエアコン コンデンサ クーリングファンモーター交換作業
エンジン停止時は大丈夫なのかも知れませんが・・バンパー付近にはエアバックのセンサーなどありますので、一応、大事をとって事前にバッテリー端子を外しておきます。スキッドプレートや、オプションのガードバー等が付いていれば先にはずします。
フロントグリルガードの下部の固定ボルト3ヶ所を外します。
正面から見える4つの黒い樹脂性のキャップを外し、ボルトナットを外します。
これで、手前に引き出せばグリルは外れますが、外すとき、樹脂製のグリルにキズをつける可能性があるので、キズ防止にガムテープなどで保護しておきます。(傷つけてしまった経験談)
フロントグリルガードを外すのは一人でも出来ないことは無いですが、装着時は2人で行ったほうがスムーズです。
フロントグリルガードは意外に簡単に外れるましたが、私はバンパー外しに苦労しました。
バンパーの外しは、基本は、図の部品、ボルト等を外すのですが、図には記載されておりませんが、オーバーフェンダーの前側半分の固定ビス、フェンダー内泥除け用内張りの前側等を開かないと作業できないと思います。
一番の難関は、フェンダー部と連結しているボルト4本のボルト外しです。受けの平角ナット?がボルトと錆で固着しており4本共空回り、しかも手の入らない、ライトを外したりもしてみましたが、ナット部が見え辛く、工具も入り辛く、しかもラチェットもまともにふれず、ここを外すのに30分近くかかったような気がします。
結果的には、空回りしている内に、バンパーはボルトから外れたので、そのまま外し、後でモンキーを平角ナットに挟みボルトを外しましたが、4本ともボルトはネジ切れ折れました。あの受けのナットは選定ミスですね。
バンパーが外れれば、あとはご覧の如く、という感じでクーリングファンが付いているブラケットごと外します。
モーターを外し、新しい電動ファンをあてがい、取り付け穴を開け、ボルトナットで固定しました。
振動でナットが緩まないよう、ネジロック等で固定しておきます。
リード線を従来の線と仮接続、コンデンサ側に風が出るか、振動、ビビリ等は無いかなど、確認します。
確認後、接続部を半田あげ&熱収縮チューブ等で保護します。
ここは、雨風がまともにあたる部分ですので、接続部の防水・保護等には十分配慮を。
最終的に、ブチルゴムテープ等を巻いておいた方がいいです。
ファンの周囲(シュラウドというものでしょうか)のコンデンサ面側にはスポンジテープのようなものが貼られた跡がありました。
おそらくファンの風を逃がさずコンデンサに集中させる為のものかと思いますが、劣化して風で吹き飛んだか、スポンジ部は綺麗さっぱり跡形もなく、ベースのテープだけ残っておりました。
代用として、住まい用の隙間テープを貼れば良いのかも知れません。
但し、100円ショップなどで販売している安価な屋内向けに作られたものは、対候性が無いと思いますので、少し高いですが、ニトムズ等の屋外にもと書かれた製品を使った方が良いと思います。
バンパー外したついでのメンテ
コンデンサーファンを外した際には、コンデンサなどに付着した虫の屍骸や埃などを取り除き、洗浄スプレー等で掃除しましょう。グリル裏に金網が付いております、年式的にだいぶ錆が出ていると思います。良い機会なので黒のスプレーペイントで塗装すると良いです。
あと、このグリルを指でたたいてみるとわかりますが、振動で結構ビビリ音が出ます。
裏側から、黒色のシリコンコーキングで各部を固定すると音は収まります。
ファンまわりの色あせたり、錆が出ている部分など金属フレーム部はシャーシブラック等を塗っておくと、引き締まった感じになります。
くれぐれもコンデンサ等のフィンは塗装しないよう!、冷え(放熱)が悪くなります。
例のねじ切った4本のボルトですが、再利用は不可能なので、問題なきよう自己責任で強力な粘着テープなどを使い固定しました。
コンデンサファン交換後の感想
新しいコンデンサファンは、径が1インチ小さいからか、羽の構造か(純正は7枚羽・今回の交換分は10枚羽)、回転が速いのか?、音質は純正より若干高音でなおかつ大きいかも知れません。ディーゼルエンジンの場合、エンジン音にかき消され気にならない範疇ですが・・。
当然ながら、エアコンの冷えは、ファン一つ稼動時より向上、停車時(ファンモーター回転時)により冷えるようになりました。
9インチだと、シュラウドの間に隙間が開くので、一旦送られたファンの風が前へ逃げ、コンデンサのクーリング効果は落ちると思います。
但し、ファンが回らない時、走行時の自然空冷時は空間が開いている分、コンデンサに風を受けやすいかも?知れません。
もしかすると、汎用ファンの10インチでも大丈夫なのかもしれません。しかしこういったものは、予告無く細かい仕様変更があったりしますので、現物を手にして見ないと何とも言えません。
モーターのみ使い純正のファンを移植しようかと目論んでいたのですが、Dカット軸にフランジナットという形状は同じでしたが、軸径が違う(純正より一回り小さい)のでポン付け交換は出来ませんでした。
バンパーはずしは、もう二度とやりたくないと思った大変な作業でしたが、二回目は例の4本ボルトは無いし、段取りもわかり結構早く脱着出来るかも知れない(笑)
想像ですが・・三菱ディーラーで交換すると、予防含めモーター2個交換 + 工賃で、トータル4万円程度はかかると思います。
不具合等、何かありましたら記事を追記します。
PS:交換後1週間程経ち・・交換しなかった方のモーターから少し異音が・・・次回は、10インチにしようかなと考えつつ・・しばし様子みます。
PS2:その後、6月21日現在、快調ですが、交換しなかった方のファンの音(始動後に時折ガタガタ風な音)が、信号待ちなどで気になりだしたので、交換することにしました。
今回は、10インチのものをamazonで注文しました。
写真で見る限り、ファァンそのものの形状は前回と異なりストレートタイプのようですが、モーター等の形状、電力(12V 80W) 等は、写真・仕様で見る限り、今回紹介した、9インチのものと同じような印象です。
汎用 薄型ラジエター用電動ファン 【 取付 パーツ付 】 自動車用 12V 80W (10インチ吹き型)
※追記:購入した時は吹き型でしたが、7月に確認すると、上記リンクは(10インチ吸い型)に差し変わっておりました。
ファンを逆にして、配線を逆に繋げばおそらく大丈夫と思いますが・・なんだかなぁ〜 / 追記終り。
届いたので、実測してみましたが、ファンの直径は測ると25.7mm程あり、純正実測25.0に対し直径が7mm程大きいようです。
片側3.5mmプラスとなり微妙ーーな感じです。
クリアランスが厳しいようでしたらカットするしかないかなぁーと。
12V 80W ステッカーはナシ。
取り付け後、再度追記します。
「楽天」には、もっと安い (税込 3,373 円 送料込)のファンがありました。
同等品かは未確認です。
【送料無料】&【代引き手数料無料】【即納】 薄型電動ファン [10インチ] プッシュ式 (吹風式)
ヤフオク・amazon・楽天 よく比較してみると良いかも知れませんね。
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デリカスペースギアとは関係ありませんが・・作者のPR(^^)