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− デリカ太郎日誌 −

前期型のオルタネ−ター90A ME201837、ME201745の違い

▶ in メンテナンス posted 2017.07.08 Saturday / 07:21

【 追記 】
デリカBBSでtoyoさんより、以下のような情報をいただきました。
デリカBBS該当コメントリンクより一部抜粋
調べたところ、
H6〜H7年7月まではプーリーの大きなME201745 (A3T09198) (84mm)ベルトはMH014050(980mm)で、
その後前期型は、ME201837 (A3TA3098)(72mm)ベルトMH014054(970mm)になりました。

三菱では、プーリーが大きな方の車を純正オルタを購入すると、代替え品でME201837を出すそうです。

そのため、ME201745 (A3T09198) (84mm)リビルドで購入した場合は、できれば、プーリーを小さい物に交換して取り付けてくださいとのことでした。

プーリーのみの販売もありますが、私は、古いオルタのプーリーを外して、取り替えました。


おそらく、アイドリング等、低回転での発電量改善目的で、初期型途中のマイナーチェンジでプーリーの径を小さくしたのかも知れません。

ベルトはそのままでも、(かなり作業性悪いですが)テンションアジャストでなんとかなりそうな感じですし、交換の際には、メンテの際の品種統一の目的もあるとは思いますが、上位互換、改善をも併せ、ME201837を使うようにしているのかもしれません。プーリーの交換は、私も考えたのですが、外す工具がないので冒険はやめました。
バッテリーの充電状態などにもよるのかも知れませんが、ME201745(84mmプーリー)はME201837(72mmプーリー)と比べると、アイドリング時の発電量が低いようで、アフターグローでエアコンを使用している最など、ME201837を使っていた頃と比べアイドリング時、電圧が若干い上がり辛い気がします。
走り出し、回転が少しでも上がれば、全く同じ(誤差範囲の範疇)なのですけどね。 / 追記終わり


1月にヤフオクで購入、交換したリビルトオルタネーター(ダイナモ)ME201837 が約半年経過後、突然発電しなくなりました。
オルタネーターリレー(抵抗とダイオード)や、配線周りをチェックしたが問題なし。急いでいたことと、本当にオルタネーター(ダイナモ)本体だけの問題なのか、自信が持てなかったので、ヤフオクで、別の安い コア返却なし 送料込み18,000円のオルタネーター(ダイナモ)を入手しました。

新たに入手したものに交換した結果、良くなりましたので、オルタネーター(ダイナモ)本体の不良と断定。
1年・1万キロ保証品でしたので、落札元(ネット販売元)へ連絡、翌日に京都のリビルド業者から交換品が、個体の発電データー付で発送されてきました。

今更、再度交換作業はやりたくないし、この先出し交換品は、一年程度「保険」として所持、後に売ろうかと思っております。

今回、二度のリビルドオルタネーター(ダイナモ)交換作業で、わかって来たことがありますので、情報として記録しておきます。


ヤフオクで以下のような説明のオルタネーターを購入しました。
(送料込18,000円)

> ■デリカ スペースギア ディーゼル オルタネーター(ダイナモ)90Aリビルト品
> ■適用車種:デリカスペースギア
> ■適用型式:PD8W PE8W PF8W 
> ■適用エンジン型式:4M40
> ■適用オルタネーターNo.
> A3TA3098 A3T09199 A3T09198 ME200695 ME201745 ME201837 出力90A  12V 
> ■短期間の故障を防ぐため本体内部の部品レギュレーター、レクチ、ブラシ、ベアリングなどは全て新品交換しております。
> ■全てコンピューターテスターによる品質チェックを行っており、検査データー資料も付いておりますので安心して御使用ください。
> ■コア返却は不要です。
> ■保証
> 購入後6ヵ月以内とさせていただきます。

今回、この品を落札しました。

当方の車両は、適用品番にもある、ME201837 (A3TA3098)ですが、注文した結果、ME201745 (A3T09198) が発送されてきました。
ME201745は、スペースギアの初期モデル1995年(H7)7月(仮に呼称Aとする)までに使用されたオルタネ−タで、それ以降〜1997(H9)5月まで(B)使用された ME201837 とはプーリー径が違いました。

また、付いて来た発電電流実測値から判断すると、発電量も劣り、あくまで「適用」、「完全互換」では無いようです。

プーリー比較
(A)ME201745(84mm)/(B)ME201837(72mm)


プーリー径は見た目明らかに違い、実測すると、
(A)ME201745 (A3T09198) (84mm)
(B)ME201837 (A3TA3098)(72mm)

プーリー径が大きいという事は、エンジンの同じ回転数では、オルタ自身の回転数は落ち、発電量もそれに見合って下がります。
単純計算で、ME201745はME201837に比べ、同じエンジン回転数下で、1割程発電量が低いのでは?と思われます。

ME201745 と ME201837 それぞれの、オルタネータ軸回転数に対する発電電流の実測データーを入手したので以下に掲載します。


リビルトメーカーによる 実測・電流−回転数 特性グラフ

リビルトメーカーによる 実測・電流−回転数 特性グラフ

※この回転数は、オルタネータ軸での回転数なのでプーリー径は関係ありません。
この二種のリビルドオルタネータの個体実測値を見る限り、ME201745はME201837と比べると、全体的に発電量が少ない。
プーリー径もそうですが、オルタネータ本体自体も初期型の途中で仕様が変更、スペックが向上しているのではないでしょうか?。




おそらく、廃車などで、初期に使われたME201745の在庫が過剰となっているものと思われます。
品番・年式などは控え、「適用」として販売されているものと思われます。 
その分、安いし、コア返却も不要というのもうなづけます。

Bの車の方は、同じ品番のオルタネータを購入した方が、後々のメンテナンスなどでもスッキリすると思います。
もし、Bの車両にME201745を使うのであれば、オルタネータベルトも見合ったものに変更した方がスムーズに作業できると思います。
その際は、異端児車両となりますので、後々のメンテの事を考え、その旨、エンジンルームに表示、そして整備書などに記録しておいた方が良いかも知れません。(人間・年をとると忘れっぽくなりますからね・・)

当方は以下のようなステッカーを作成して貼っておこうと思います。


【オルタネーター・ベルト メンテナンス時の注意】
純正のオルタネータ品番は、ME201837 実装中オルタネータは、ME201745
プーリー径が大きいため、ベルト二本について
純正 MH014054(970mm)/互換 MPMF1380・V98DL-M380等では脱着作業性悪し
純正 MH014050(980mm)/互換 MPMF1385・V98DL-M385等を使用した方が良い。




1割程度の発電量低下は、気にするようなことでもなさそうですが、完全互換では無いということを知らしめるべく、スペースギア前期型車両の方で、リビルドオルタネーター(ダイナモ)を購入される際の参考になればと記載しました。

プーリーが大きいということは、負荷が減り、微々たるものでしょうが燃費は向上するかも?という逆の考えもあるかも知れませんネ なにごともプラス思考で(^^)。


ME201745 実測データー
ME201745 実測データー


ME201837 実測データー
ME201837 実測データー


 



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