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− デリカ太郎日誌 −

スペースギア ステアリングラックブーツ(タイロッドベローズ)タイロッドエンドブーツ交換作業

▶ in メンテナンス posted 2019.02.06 Wednesday / 23:57

先日、足回りから異音がするので下回りをチェックしたところ、ショックの不具合を発見したわけですが、同時に、運転席側のステアリングラックブーツ(タイロッドベローズ)が破れていることを発見した。

ステアリングラックブーツ(タイロッドベローズ)が破れ割けていた・・
ステアリングラックブーツ(タイロッドベローズ)が破れ割けていた。


ブーツが破れただけで、すぐさまどうこう、という状態では無かったが、摺動部に埃などが付着すると厄介、早めに交換した方が良さそうだ。

足回りの異音の原因は、先日このブログで書きましたが、ショックアブソーバーの下部リング部の剥離が原因だったのでショックアブソーバーを手配。

ショックアブソーバーの交換ついでに、左右のステアリングラックブーツ(タイロッドベローズ)、タイロッドエンドブーツを手配し、交換することにした。
ショックの交換については先日書いたので、このページでは、ステアリングラックブーツ(タイロッドベローズ)、タイロッドエンドブーツ交換の要点などを備忘録として記載。

※ステアリング機構という、安全にかかわる事項です。以下の、閲覧は、自己責任でお願いします。

ステアリングラックブーツ(タイロッドベローズ)、タイロッドエンドブーツ交換要点備忘録

マーキングを行う

取り外し後、ラックエンドを元の調整位置に戻す必要があるので、まずマーキングを行う。作業中消えた時の事も考え、併せてネジ山の数を数えておくと良い。
元の調整位置に戻さないと、トーが狂い直進性やタイヤの型べりなどの不具合が起きるので要注意。

タイロッドエンドを外す前にマーキングする

ナットを緩める

ラックエンド側にモンキースパナを挟み、スパナを使い22mmのナットを緩める。

作業数日前にあらかじめ、ルーセンをたっぷり浸しておきましたが、固着気味で結構固く、動かなかったのでスパナにパイプを足して緩めました。

※ランクエンドのシャフトはボールジョイントで連結され、振れ角が決まっているので振れ角内で作業を行い、ナットを緩める際、振れ角以上の無理な力を加えないよう注意。

タイロッドエンド外し作業
 




ランクエンド取り外し

ラックエンドは、ナックルにしっかりとテーパーが噛んでいますので、これを抜き取るのがこの一連の作業の中で一番の難関、メインイベント?と言っても過言ではないでしょう。

キャッスルナット(19mm)の割りピンを抜き、キャッスルナットを緩めます。
ナットは、次に、タイロッドエンドプーラーを使用するので、頭が少し出た位の位置にとどめておきます。

タイロッドエンド外し作業


タイロッドエンドプーラーを使用し外す

タイロッドエンドプーラーをラックエンドブーツ上に挿入、挟み込みプーラーのボルトを締めタイロッドエンドを外す。
助手席側は、ある程度締め込んだ際、カキーンという音と共に簡単に外れましたが、運転席側は、外れそうになかったので、ある程度の段階まで締め込み、タイロッドエンドプーラー自体を上からハンマーでたたいたところ、あっさり外れました。

タイロッドエンドプーラーを使用
タイロッドエンドプーラーを使用


尚、ハンマーでナックルを叩くことによる衝撃でタイロッドエンドプーラーを使用せずとも外す方もいらっしゃるようですが・・、手加減がわからないのと、それで外れなかった時の事、安いタイロッドエンドプーラー楽天ショップで送料込み1,780円で買えることなど、総合的に考えた結果、タイロッドエンドプーラーを購入の上、作業を行うのが妥当と判断しました。

今回購入使用したタイロッドエンドプーラー 1780円(送料込)
※これは売り切れたようですが、楽天ショップ内を検索すると他にもいろいろあるようです。




最後に、キャッスルナットを抜き取ろうとしましたが、ランクエンドのボルト側が共回りして抜けない為、回転防止にパンタジャッキを下からあてがい緩めました。
助手席側はすんなり緩んだのですが・・

タイロッドエンド外し作業
パンタジャッキを当てがい共回り防止


外れたラックエンド ついでにブーツも交換します。
 
外れたタイロッドエンド
ナックルから外れたタイロッドエンド


ランクエンドブーツはアルミのリング部が圧入されており、リング部を-ドライバー等で抉れば外れます。
タイロッドエンドブーツも交換
タイロッドエンドブーツも交換


まだ使えそうな感じでしたが、高いものでもないし(ヤフオクで一個400円弱位)ついでなので・・
タイロッドラックエンドブーツ
タイロッドラックエンドブーツ


タイロッドエンドブーツ交換作業
今回使用したのタイロッドラックエンドブーツは、大野ゴムのDC-1520


グリースを拭き取り、新しいグリースを入れ、新しいブーツを装着します。
当方は、プライヤで均等に挟んで圧入しました。
グリースは、ホームセンターなどで普通に売ってるリチウムグリースを使用しました。

ステアリングラックブーツ(タイロッドベローズ)の装着

肝心のステアリングラックブーツ(タイロッドベローズ)の取り外し、装着の写真は撮ってませんでした(^^;)

この一連の作業は、タイロッドエンドが外れれば、90%終わったようなものでして・・現物を見れば想像付く、「ご覧の如く」みたいなものなので、要点をテキストのみで。

ステアリングラックブーツ(タイロッドベローズ)

純正品番 MR151976 品名 べローズ、ステアリングギア
※純正の場合、バンド類は付属してなく、別途手配必要。

社外品の場合
ミヤコ自動車 R-774
大野ゴム RP-2096 など。

今回、当方が手配、使用したステアリングラックブーツ
(販売先のアイテムとしては左右別になっておりましたので、左右注文しましたが、伝票・型番など見ても全く同じもの2個口のような・・?何が違うのだろう?)
対応型式も、PD8W以外にも多くの型式に対応してるのでは?と思います。







奥側の固定バンドを外す際、締め付ける際に下側から作業をするのでアンダーガードを外しておくこと。

ベローズの取り外し
奥側の固定バンドはマイナストライバー、ラジペン、ニッパなどを使い切断し外す。(運転席は作業空間もあったが、助手席側は狭い感じで外し辛かった)
手間の固定クリップはプライヤなどで挟んで外し引く抜く。

ベローズの装着
 ベローズを挿入する際は、ステアリングの位置が重要、運転席側なら左寄り、助手席側なら右寄りに切っておくこと。
ステアリングが中央付近だと蛇腹が伸び気味になり、奥側がまず入らないです。


ボールジョイント部にグリスがついてれば補充は必要無いと思いますが、ベローズが破れていたので、グリースを拭き取り、新しいグリースを補充した。

固定クリップ、金属バンドなどは今回手配したベローズ(ミヤコ自動車 R-774)に付属してました。

パワーステアリングオイルが漏れてにじんでいる

今回、下にもぐって作業をしていて、新たなトラブルを発見・・
パワステオイルがにじんでいた。
パワステのオイル量をチェックするとLOレベル限界付近 

ブレーキオイルは時々点検するけど、運転しててステアリング系の異常は無いし、パワステオイルのチェックは最近行って無かった・・盲点だった。

思い起こせば、4年前、燃料噴射ポンプ交換で三菱に預けた際、パワステオイルが減っていたので、パワステオイルを補充したとの事でした。
それ以降補充してないので大きな漏れではなさそうですが、要注意事項。
とりあえず、漏れ止め剤入りのパワステオイルをネットで手配して様子を見ることにする。



下にもぐって作業してると、腕力の衰えを痛感、特に同時に行ったスタビライザーのクランプ交換(劣化気味なのでついでに予防交換)が辛かった。なんども途中中断休憩、翌日は腕や首がこってるし・・(^^;)
自身も車もご老体、いろいろ出てきますね。



デリカスペースギアとは関係ありませんが・・作者のPR(^^)
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