LSDにはLSD対応の専用オイルが必要になる
SGのリアデフには、LSDが標準装備されているグレードがあります。年式にもよりますが、スーパーエクシード系と、冬季限定の特別仕様車だった頃のシャモニーなど、一部のグレードを除き、メーカーオプションの扱いだったようです。
LSD(リミテッドスリップデフ)
デフ(差動器)はなぜあるのか? 簡単に言ってしまえば、曲がるためですよね! 旋回時には、4輪のうち、前後(内輪差)、左右のタイヤの通るラインが異なりますから、当然、タイヤの回転数は異なります。デフがなかったら、この回転差は吸収されませんから、スムーズに曲がらなくなってしまうでしょう。
ところが、このデフ(差動器)があることによって、デメリットもあるわけです。
4WD車は、雪道や不整地での走破性に優れていますので、ついつい油断してどこまでも突っ走って行ってしまいがちですが、ぬかるみにはまってしまった場合、脱出できなくなるほど深みにはまることもあるかも知れません。
ノーマルのデフは、片輪が浮き上がったりスリップすると、空転している方のタイヤばかり回転して、もう一方の接地している側のタイヤには、まったくトルクが伝わらなくなります。これが、デフ(差動器)の特徴で、スタックしてしまったときに、非常に困りものです。
LSDは、「リミテッドスリップデフ」、あるいは、通称「ノンスリ」と呼んでいますが、デフの差動を一部抑制することで、片輪がスリップしても、反対側のタイヤには動力を伝えることができるようになっています。
LSDのメリットは、不整地やぬかるみなどで威力を発揮します。単に、スタックしてタイヤが空転したときにだけ効果があるのではなく、雪道走行など、常に滑っている状態ですから、LSD付のほうが、安定してトラクションを得ることができると思います。
LSD付車両での注意点としては、デフオイルについて気配りをしておいた方がいいです。 ノーマルデフよりも、高温・極圧により、メカ的には過酷な状況にありますので、LSD専用オイルの使用と、ノーマルデフよりも少し早めに交換するくらいの配慮は必要です。

今回は、お友達の、kazukazuさんとプチ整備オフした際の作業です。
<作業実施時期:2006年春>
<準備>
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◆今回使用したオイルは、
wakosのRG7590LSDで、デフ・トランスファーとも同じオイルを使用しています。
(75W90、GL−5の部分合成油)
LSD対応の極圧性に優れたオイルです。
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| <その他>
■ドレンパッキン(2個)
■工具…めがねレンチ&ソケットレンチ(24ミリ)・オイル注入器(圧送容器+空気入れ)
■その他…廃油受・ウエス・オイルジョッキ
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<作業手順>
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kazukazuさんのSGは2インチUPのため、ジャッキアップなしでも余裕で車の下にもぐって作業ができますが、デフ関係のオイル交換では、車両を水平にする必要があるので、作業場所が平らでない場合(緩い傾斜がある場合)は、スロープなどを使って、駐車場の低い側のタイヤを、少しだけ高くしてやります。
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◆ドレンのプラグを先に緩めてはいけません。万が一、フィラーが緩まずに、オイルを注入することができなくなった場合、先にオイルを抜いてしまったのでは、車を動かすこともできなくなります。
◆最初に、フィラープラグを緩め、オイルの注入できる状態を確保しておきます。 ◆使用する工具サイズは、24ミリ。デフ・トランスファーともにすべて24ミリです。
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◆結構硬くしまっていて、簡単に緩まない場合もありますから、そういうときには、ガスバーナーで軽くあぶってやると、簡単に緩みます。 ※ドレン・フィラープラグともに、通常の六角ボルトの頭よりも薄く作ってあります。工具の掛け違いや、滑って工具が外れてしまわないように注意が必要です。
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◆フィラーが緩んだら、次はドレンプラグを緩めて、オイルを排出します。下に廃油受けを用意して、ソケットレンチで緩めます。リアデフのドレンだけは、プラグの周りに一段高く囲いがありますから、めがねレンチは使用できません。
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◆ドレンプラグには、磁石がついています。細かい鉄粉が付着している場合もありますから、きれいにウエスで拭き取ります。
◆ドレン・フィラーともにパッキンは新しいものに交換したほうがいいでしょう。2枚入115円で購入。
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◆デフからオイルが垂れてこなくなったら、ドレンプラグを締め付け、オイルを注入します。
◆デフオイルの注入口(フィラー)は高い位置にあり、オイルジョッキで入れることは不可能です。何らかの方法で、オイルを下から上に送り込んでやる必要があります。
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◆デフオイルは、粘度が硬いので、圧送するには少し力が必要です。今回使用した圧送容器は、エアーコンプレッサーを使って、エアーでオイルを流送できるので、非常に便利です。
◆デフ・トランスファーオイルは、車を水平にした状態で、フィラープラグからオイルがこぼれてくるまで入れたら、規定量です。
下に廃油受けを用意して、フィラーからオイルが溢れてきたら、圧送を止めます。
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オイル圧送容器の自作
(クリックするとページが開きます)
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◆最後に、フィラープラグを締め付けて完了。
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※LSD付のリアデフは、ノーマルデフに比べて、半分くらいの短いサイクルでオイル交換をしたほうがいいでしょう。
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※このページを見て、DIYでオイル交換され、万が一不具合が生じた場合、当方と致しましては、いかなる責任も負いかねますので、あくまで自己責任でお願い致します。
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