|
エアーを使って密閉容器からオイルを圧送する
デフオイルやトランスファーなどの、所謂「ギアオイル」の類を、DIYで交換しようとしたときに、まず問題として浮上するのが、「どうやってオイルを入れるか?」との問題。
デフなどのギアオイル注入口(フィラー)は、デフケースなどの真横にあることが多いので、上から、ホースで、自然落下で入れるというのは、ちょっと困難です。
メーカーや車種によっては、ボンネット内のエンジン周辺の隙間が広いので、上からホースで引っ張ってくることができる場合もありますし、某メーカーでは、MTでも、ATのようにレベルゲージを備えているので、レベルゲージ側からホースとロート(じょうご)を使ってギアオイルを入れることが可能だったりします。
デリカの場合は、残念ながら、上からオイルを入れるという方法は、ほぼ絶望的で、何らかの方法で、ギアオイルを、低いところから高いところへ押し上げなくてはなりません。
私の場合は、下の図のような圧送容器を自作して、空気入れ(小型のエアーコンプレッサー)を使い、エアーでオイルを圧送しています。

私が自作に使った材料の殆どは、職業柄手に入る廃物利用が多いのですが、殆どの材料は、普通にホームセンターなどで入手することができます。
●広口の、密閉できるポリ容器。(ふたが二重になっているものがいい)
●エアーツール、若しくは水道周りの配管用のパーツ数点。(バルブや、ホースニップル、エルボなど)
私の場合、3/8インチ(3分)から細く絞っていますが、最初から1/4インチ(2分)でも構いません。
●送油用ホース(デフのフィラーから注油する都合上、内径8ミリ〜10ミリ程度の耐油性のものが好ましい。
ホームセンターで入手できないものとしては、エアーを押し込むためのエアーバルブ。
私は、日頃出入りしているタイヤショップで、自動車のホイール用のエアーバルブを分けてもらいました。
配管や、エアーバルブを、密閉容器に穴をあけて取り付ける作業ですが、密閉性を高めるために、銅ワッシャーや、ゴムパッキンなどを間に挟んで、ナットを締めこんでいく感じで、固定します。排出側の配管を固定するには、異なる大小の配管をつなぐための、異径ニップルとパッキンなどをうまく利用します。
作業するために、手や道具が入らないと、非常に辛いので、できるだけ、広口のポリ瓶を使うと楽です。(オイルを補給するのも楽なので実用性が高くなります)
※エアーで加圧しますので、ある程度強度のある容器が必要です。
| ■自作して使用している圧送容器。
広口のポリビンで、ふたは二重になっているので、密閉性は高く、中のオイル量が透けて見えるので、給油量の目安になる。
この容器に入るオイルの量は、約2リットル。
|

|
<作業風景>
| ■フロントデフの交換作業。
車の12V電源で動くベビーコンプレッサー(通称:ベビコン)を使って、圧送するので、スイッチひとつでオイルを送ることができ、とても作業性がいい。
|

|
※この圧送容器を自作する前は、シャンプーボトル(手動ポンプつき)のから容器を代用していました。容器の容積が小さいため、数回に分けて給油する必要があり、車体の下にもぐったり出たりを繰り返したものです。
この圧送容器を使用した作業を紹介した、リンク先
スペースギア メンテナンス&DIYのページ
デリカのページ
|