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エンジンオイルの用途による分類
自動車のエンジンオイルの種類は、使用するエンジンの種類によっても分かれています。
●ガソリンエンジン用(※四輪車)
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●ディーゼルエンジン用
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●ガソリン/ディーゼル兼用
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●二輪車用(4サイクルガソリンエンジン)
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●2サイクルエンジン用
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ガソリンエンジン用オイル
API(アメリカ石油協会)規格で、「SL」とか「SM」のように、頭がSではじまるグレード(品質規格)のオイルが、一般的なガソリンエンジン用のエンジンオイルの規格です。
時代とともに、より規模しい要求を満たす規格が設定されていき、SA〜SMまでの規格があります。SF以前までの規格では、二輪車も・四輪車も兼用できる品質でしたが、現代は環境負荷を低減する為の独自の要求基準を定めたため、最新のSMや、SLといった4輪車のエンジンオイルを、二輪車に使用することは好ましくありません。そのため、同じ4サイクルガソリンエンジンでも、2輪車には、2輪車用のオイルが新たに設定されるようになりました。
API(アメリカ石油協会)のほかに、「ACEA」(欧州自動車工業会)規格がありますが、ASEAでは、ガソリン車用オイルは、A1・A2・A3というように、頭がAではじまるグレード表示になっています。
ディーゼルエンジン用
API(アメリカ石油協会)規格で、「CF」とか「CF−4」のように、頭がCではじまるグレード(品質規格)のオイルが、一般的なディーゼルエンジン用のエンジンオイルの規格です。
ACEA(欧州自動車工業会)規格では、ディーゼル車用オイルは、B1・B2・B3というように、頭がBではじまるグレード表示になっています。
ディーゼルエンジン用のオイルには、もうひとつ新たな品質規格が加わりました。あまりなじみがないかもしれませんが、「JASO」(Japanese Automobile Standards Organization)日本自動車技術会では、DH−1/DH−2/DL−1の3種類のディーゼル用エンジンオイルの規格を設定しています。
一般的にガソリンエンジンに比べてディーゼルエンジンのオイルは酸中和、清浄分散、せん断安定の性能に特に優れた性能を持っています。
ディーゼルエンジンは、自然着火方式のため、構造上ススが出やすいエンジンですから、常に筒内をオイルで浄化する必要があります。そのため、ディーゼル用オイルは清浄する力が強い。ちょっと専門用語を使うと「洗浄分散性が高い」のです。
ディーゼル用オイルのもうひとつの特徴は、油膜の厚みがあることです。軽油を吹き込むだけで火がつくくらいシリンダー内の圧力は高くなっていますから、各部のシーリングはシッカリしないといけない。
油膜の厚みを確保するためには、一般的には、オイルの粘度を上げて対応しますが、同じ粘度表示でも、化学合成油では、鉱物油に比べると油膜は「強くて薄い」という特徴があり、ディーゼルエンジンには、あまり向いてないものもあります。
ガソリン/ディーゼル兼用オイル
ガソリン車用のオイルと、ディーゼル車用のオイルでは、エンジンの特性の違いから、エンジンオイルに要求される品質基準が異なるために、それぞれ別々の品質基準が設定されていますが、ガソリン/ディーゼルの両方の品質基準を満たすエンジンオイルも市販されています。
たとえば、SM/CFといった表示を見掛けますが、これはガソリンエンジン用オイルのSMに適合していて、なおかつディーゼルエンジン用オイルのCFにも適合しているということです。
このような表示をしているエンジンオイルは、ガソリン車にも、ディーゼル車にも、どちらにも使うことができます。
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すべてのメーカーで、このような、兼用タイプのオイルを市販しているわけではなく、ガソリンエンジン用オイルとディーゼルエンジン用オイルは別の物なので、一緒には考えないという考え方をしているメーカーもあります。
二輪車用(4サイクルガソリンエンジン)オイル
かつては、2輪車と4輪車では、同じ4サイクルガソリンエンジンであれば、オイルはどちらにも使用することができたのですが、近年の環境負荷低減のために新たに設定された、SH以降の品質基準では、2輪車のエンジンオイルとして必要な基準を満たさないものが現れてきました。(SHより上のグレードは、二輪車に使用するとミッションの潤滑不良やクラッチの滑りを誘発する可能性が高い)
2輪車は4輪車と異なり、エンジン本体内部にクラッチ、トランスミッションを持ち、それらを同じエンジンオイルで潤滑しています。4輪車用エンジンオイルがエンジンだけを潤滑する点と比べて、メカニズム的に数倍エンジンオイルを酷使することになります。このため、2輪車専用エンジンオイルには、2輪車用として開発されたオイルには無い特別な性能が加えられているのです。
1998年に日本で新たにバイクへの適合性を考えた、JASO(自動車技術協会)規格が設定され、MA、MBの2グレードが生まれました。
4サイクルオイルの標準的な試験に加え、クラッチのすべりの原因となる摩擦性能試験やギアの摩擦、極圧、せん断によるオイル劣化を防ぐ為のせん断安定性試験など2輪車用に求められる試験(JASO
T 903規格)の結果に基づき、生産者が品質を保証しています。
オイルの特性によりMA 、MB の2グレードに分類。MA、MB グレードはいずれも2輪車用4サイクルエンジンに適合するエンジンオイルであり、3種類の摩擦特性指数で分類されてます。
この2つのグレードに優劣はなく、MAはせん断安定性に優れるオイル、MBはバイク版の省燃費オイルという位置づけになっていますが、どちらかというと、ミッションに力の掛かる大排気量車にはMAが、フリクションロスを嫌う中小排気量車にはMBが合っているようです。
どちらかが高品質で、もう一方がそれに劣るというわけではありません。
2サイクルエンジン用オイル
最後に2サイクルオイルですが、かつては明確な品質規格がなく、粗悪なオイルを入れたためにカーボンで排気ポートが詰まってしまうことがありました。
そこでやはりJASOが1994年に規格を作り、FA/FB/FCの3グレードが生まれました。
FA
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2サイクルエンジンにとって最低限の性能を有する
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FB
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FAに比べて特に潤滑性と清浄性に優れる
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FC
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FBに比べて排気煙の少なさと排気ポートの耐閉塞性に優れる
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という内容になっています。4サイクル二輪車用のMA/MBでは、グレードによる品質の優劣はありませんでしたが、2サイクルエンジンオイルのFA/FB/FCでは、順に、品質が高くなります。
純正を含めて、現在売られている2サイクルオイルはほとんどがFCグレードです。
2サイクルオイルはガソリンと一緒に燃える性質上、質の悪いオイルを入れると不完全燃焼を起こし、100%調子が悪くなります。JASOで定める、FCに適合した2サイクルエンジンオイルの使用をお勧めします。
※純正を含めて、現在売られている2サイクルオイルはほとんどがFCグレードです。
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